どの業種にも共通していますが、新たに開業することは簡単なことではありません。夢を叶えるために無謀なことではありますが、計画的に進めていけば難しいことではないのでご安心ください。歯医者として開業する際に覚えておいて欲しい注意点をいくつか挙げておきましょう。
必要な運営資金は十分に確保しておくべき
開業してすぐに患者がどんどん押し寄せる、という状況は考えないほうがいいでしょう。特に歯医者に対する抵抗が強いため、子供だけでなく大人でも「できれば行きたくないところ」と答えるほどです。
開業してから運営が軌道に乗るまで暫く不安定になることを覚悟しておきましょう。そのためにも運営資金は十分に確保する必要があります。おおげさではなく、開業してから安定するまで1年以上はかかると覚悟しておきましょう。
開業前に立地条件をしっかりチェックしておくべき
ただ見た目がのどかだから気に入ったとか、人が多い街中で開業すれば人がたくさんくる、と安易に飛びつかないようにしましょう。立地条件は非常に難しい問題です。
確かに駅前は通院しやすいというイメージがあるものの、それは都心部に限ります。都心部から離れると車移動が当たり前になりますから、駅前だと駐車場の心配がでてくるので通院が難しくなるのです。開業したい場所に実績のある歯科医院があれば、近所で開業したところで新しい患者を確保することは難しいでしょう。どんな人が暮らしているのか、近所に歯科医院はあるのかないのか、地域密着型の歯科医院として営業するための下調べは必要不可欠です。
イニシャルコストはできるだけ安くしておくべき
開業するにあたり、新しい機器を導入しなければいけません。お世辞にも安いとは言いがたいので用意するのが大変というのが正直なところではないでしょうか。
営業が軌道に乗るまで、必要以上にお金をかけないようにしましょう。最先端の治療をしたい気持ちはあるかもしれませんが、多くの患者は「清潔が第一」と答えていることを覚えておいてください。