医師が独立して開業した時に最初は個人診療所としてスタートする事が多いですが、患者数が増えて経営が安定してくると医療法人化を検討するでしょう。
医療法人化をすると社会保険に強制的に加入しなければいけませんし接待交際費に上限が定められて必要最低限以外は経費として承認されなくなってしまいます。
それで医療法人化を検討するのを止めてしまう事もありますが、メリットになる点もそれなりにあります。
そこで医療法人化するとどのようなメリットがあるのか見ていく事にしましょう。
所得の税金が少なくなる
個人診療所として経営している時は個人所得になるので所得が1800万円を超えると税率は約50%になってしまいます。
それにより手元に入ってくるお金が少なくなってしまいます。
しかし医療法人化すると一定の税率で税金の計算を行うようになるので約35%の税率になります。
特に所得が1800万円を超えていると手元に入ってくるお金が多くなるのでメリットになります。
高所得を得られるようになったら医療法人化を検討した方がいいでしょう。
源泉徴収税が差し引かれない
個人診療所として経営している時は社会保険診療報酬を受け取る時に源泉徴収税が差し引かれてしまいます。
それにより手元に入ってくるお金が少なくなってしまいます。
しかし医療法人化すると源泉徴収税が差し引かれる事がなくなるので手元に入ってくるお金が多くなります。
高所得を得ていた人は源泉徴収税も多く差し引かれてしまうので医療法人化するとメリットになります。
周囲の人からの信頼性が高くなる
個人診療所として経営していると周囲の人から少なからず診療に疑いを持たれてしまう事があります。
それで患者の数も少なくなってしまう事もあります。
しかし医療法人化すると福利厚生が安定してくるので周囲の人からも診療に安心感を持ってくれるようになります。
周囲の人からの信頼性が高くなり患者の数が増えてくるのでメリットになる点と言えます。